思考実験1

宇宙では、緑の悲鳴は誰にも聞こえない
の思考実験



「働かない国」
映画マトリックスの世界に似ていると思うけど、違いは
意識がバーチャル世界で管理されているわけではなく、
純粋に夢を見ているだけ(眠っているだけ)ということ。
働かない国の住人は、自ら望んで国民になったものばかりで、
マトリックスのように、管理者側が意識を管理する必要がない。
望むならば、いつでも出て行くことが出来る=働かなくては生きていけない世界へ。


・倫理上の問題
「もともとの発想は安楽死。もはやどんな手立てを使っても延命は不可能な重篤患者に苦痛を与えないための措置からはじまった。それを国家が表立って、健常者も含めて希望者誰にも試行するのは問題がある」
「合法的自殺幇助」
「合法な麻薬」


・宗教上の問題
「自殺を禁じる」


・そのほか思いつく問題
責任能力があるものは、遺族に対し保証をする義務があるが、それを放棄している」
「捨てられた者は救われないのに、捨てた本人は幸せになる」
「人間が持つ”困難に立ち向かう能力”を否定する」


・世間の認識
「自殺よりも”いろいろな意味”で都合のよい、いい所尽くめの現実逃避の究極形。誰しも一度は憧れるが、それに走ることは”負け犬”と同義で、しかも自殺以下(死ぬ度胸はないのに逃避はしたいという、人間の屑の中でも最低ランク)。プライドがあるから、「働かない国」という誘惑と共存できている」


上条由貴